データベースホストの構築

インストールするもの

 

openSUSE(10分)

データベースのみをインストールするので、Textモードでインストールします.

インストールはOracle VirtualBox上へ行います.

 

その際の注意点は、NICの設定です. ここでは

  • NAT(Update用途)
  • 内部ネットワーク(アプリケーションサーバー接続用途)
  • ホストオンリーネットワーク(開発、デバッグ用途)

の3つを設定します.

 

VirtualBox上は上記3種のネットワークアダプタを設定するだけです.

インストール自体はTextモードを選択するところ以外はデフォルトで構いません.

インストール完了後、最低限の設定を実施します.

 

インストールした3つのNICのうち「NAT」と「ホストオンリーネットワーク」をDHCP設定にします.「内部ネットワーク」はDHCPをサポートしていないので、適宜固定IPアドレスを設定してください.

root権限でopenSUSEのシステム設定ユーティリティ「YaST」を実行します.

 

# yast

 

[Network Devices] - [Network Settings] - [Overview]

で各NICを選択し、[Edit]を選んでDHCPを有効にしてください.

最後にシステムを最新にしておきます.

 

# zypper dist-upgrade

# zypper update

 

以上でopenSUSEのインストールは終了です.

PostgreSQL 9.1.2(15分)

次に、PostgreSQLをインストールします.

「YaST」でPostgresを検索すると、9.1.1がヒットしましたが最新版の9.1.2のリリースノートを見ると結構大きく手が入っているみたいなので9.1.2を含むRepositoriyを追加することにします.

 

# yast

[Software] - [Software Repositories] - [Add] - [Specify URL] - [Next]

 

を選択し、PostgreSQL Server 9.1.2が存在するRepositoryを追加します.

 

http://download.opensuse.org/repositories/server:/database:/postgresql/openSUSE_12.1/

Repositoryを追加し、再度PostgreSQLを検索すると無事9.1.2が表示されました.

[postgresql-server]を選択し、Acceptでインストールを実行します.

この時、同時にclientも自動でインストールされます.

 

インストールされたバージョンを確認.

インストール時にpostgresグループとpostgresユーザーは自動で作成されるのでパスワードを設定しておきます.

 

# passwd postgres

 

その後、データベースの初期化を兼ねて一回サービスを起動します.

 

# /etc/init.d postgresql start

 

サーバーデータ、設定ファイルはデフォルトで /var/lib/pgsql/dataに置かれます.

リモートからの接続を有効にするために、postgresql.conflisten_addressesという項目のコメントを外し、'*'を指定します.

 

listen_addresses = '*'

 

さらに、pg_hba.confにアクセスを受け付けるクライアントの設定を記載します.
設定内容はこんな感じです.


host all all 192.168.56.0/24 trust (ホストオンリーネットワーク用)

host all all 27.0.0.0/24 trust (内部ネットワーク用)

 

これで、192.168.56のセグメントにある全端末からの接続が有効になりました.

さらに、起動時に自動でサービスが立ち上がるように設定します.

 

# chkconfig --level 2345 postgresql on

# chkconfig --list postgresql

 

ここで、システムを再起動しPostgreSQLが自動で起動しているか確認します.

 

ps ax | grep postgres

 

ここで、logger processやwriter processが起動していればOKです.  

最後に、ファイヤーウォールをPostgreSQLのリモート接続用に開放します.

 

# yast

[Security and Users] - [Firewall] - [Allowed Services]

 

設定したいNICが属するZoneを選択し、[Service to Allow]でPostgreSQL serverを選択し、[Add]します.


以上の状態で、ホストPCからPostgreSQLサーバーに接続できることを確認します.ここではpgAdminIIIを使い、下記の設定で接続できることを確認しました.